【何故勉強するのか?その答えを人に求めることがそもそも間違っている。】
中学生によく言われること、それは『こんなの覚えたって将来使わないでしょ?なんで覚えなければいけないの?』
自分に都合の悪いことからは逃げようとする、典型的な例である。人は必要なことだけ学んでいればよいのか?そもそも何が必要なことなのか、何故若干14,5歳の中学生にわかるのか。
常々私はこう答えるようにしている。
【生きる為だ。】
ひとの生き方は様々。誰一人同じ人はいない。そんな人達の将来の事が誰に想像できようか?今は必要ないと思うようなことでも、いつしか必要に思える時が来るかも知れない。大人であればそんな事を想い、後悔したことがある人も多いと思う。でも、中学生たちにはそれがわからない。だからこそ大人たちが口うるさく子供たちに言い伝えているのだが・・・。なかなかこの想いは伝わらない。
昔に比べて大人自体の威厳が損なわれたからかもしれない。
教育とは教え育てることだが、何も直接言うことだけが教育ではない。子供たちは常に大人をみている。そんな子供たちの前で不適切な言動だと感じるようなことがあれば、彼らの大人に対する評価は下がることだろう。
かくいう私自身子供時代に大人を見下した。偉そうなことばかり言うが、矛盾する発言、行動が目についた。
昨今の子供たちの学力低下は何も子供たちの責任では無いと思う。
彼らを取り巻く、大人の、家庭の、教育者の、社会全体のあらゆる環境のしつの低下がもたらした結果なのかもしれない。